南原竜樹の借金・負債

南原竜樹の借金・負債金額

南原竜樹

職業 経営者
借金額 10,000,000,000円
返済状況 返済中
返済年 未定

借金・負債の原因・背景

個人の借金というよりは会社の借金のようですね。それを自分で肩代わりしたと。。

私の人生は、番組終了から約1年後の2005年4月にローバーが経営破綻したことで一変しました。ローバーの工場はもぬけの殻と化し、再建は不可能でした。輸入代理店である弊社は大量の在庫を抱えていましたが、アフターフォローもなくなることから新車としての価値はなくなり大幅な減損処理を余儀なくされました。

私はそれまでピーク時で100億円もの借金を背負っていました。会社経営に借金はつきものであり、返済をしながら事業を拡大していくわけですが、それは主たる事業が稼働していることが前提です。経営の柱だったローバーを失った時点で、会社には30億円の借金が残りました。私の頭には「倒産」「自己破産」の言葉が浮かびました。

目が眩むような借金でしたが、まずは預金をすべて返済に充て、各地にあったショールームを売却するなど資産を処分し毎月約1億円ずつ返済しました。田園調布にあったショールームは6億円で売れ、返済のスピードを速めてくれるとともに我が社の命をつなぎ止めてくれました。在庫の車も新車の半分以下の値しかつきませんでしたが、少しずつ売却して返済に充てました。

この頃は私の給料は当然ゼロです。オフィスの机とイスを毎日1セットずつネットオークションに出し、売り上げの約3500円を生活費に充てました。食事は、ひとつ50円の具の少ないカレーパン。たった1個で1日過ごすこともざらでした。

〈転落から約1年。“敗戦処理”も順調に進み始めると南原氏は復活へ向けて本格的に動き出す。知人の会社の一角に居候する形で、少ない資本金で始められる人材派遣業を開始。高齢化を見据え、医療・介護に力を入れた人材派遣業が成功し、事業は軌道に乗った。さらにM&Aの仲介、旅館の再建、レンタカー事業、腕時計の輸入販売に飲食業と、幅広く事業を拡大。社員数もグループ全体で3000人を超えた。〉

復活できたのは、下がった生活水準に順応できたことが大きいと思います。いろんな経営者を見てきましたが、欲が強い人は逆境に弱い。洋服や飲食費が多額の固定費になっていると、カネがない時には借りてまでその生活を維持しようとしてしまい、首が回らなくなる。そんな人が何人もいました。

私は今も借金をしているし、経営者である限り、これからも借金と共に生きていきます。 失敗したらまたゼロから始めればいい。挑戦した結果、もう一度あの地獄に落ちてもいいとさえ思っています。ホームレスは辛かったので、せめて家だけは残しておきたいですが(笑い)。

自己破産

借金を返済する事が全く不可能な場合に行うのが、自己破産です。

破産というとあまりいい印象はありませんが、借金が返済できない時に考える方法の一つです。

全ての借金を帳消しにできる最終手段的な方法で、自分ではどうしようもない場合はこの方法を使います。

任意整理

支払額を減らす事で、借金返済が可能になる場合に行うのが任意整理です。

ただ、任意整理は、全ての債権者(借入先)1社づつと債務に関する交渉が必要となるため、非常に難しい方法になります。

そのため、自分で行うというよりは、弁護士などが行う方法です。なんでも任意整理をした人が500万人近くいると言われています。

特定調停

特定調停とは、特定の債務者(借主)に関する調停という意味です。

簡易裁判所に申し立て、調停委員を仲裁役として、債務者の経済的再建を支援する制度です。

調停なので、貸主、借主側双方の合意が必要となりますが、借金の元金を減らす事が出来る可能性があります。一度相談してみてもいいかもしれません。

個人再生

銀行などの金融機関に住宅ローン借入があり、自宅を手放したくない場合に行う方法が個人再生です。

自己破産すると所有物件を、競売や任意売却などで手放す必要があるため、救済措置としてできた民事再生法という法律の中の手続きのひとつで、比較的新しい方法です。

ただ、個人再生を申し立てるには、弁護士に再生計画を作成してもらう必要があります。